木村智博 アーティストインタビュー

木村智博

主に女性や天使を描いています。デジタルとアナログで制作。
どうすれば魅力的な人物の表現ができるかを探求中。1973生まれ。
宝塚造形芸術大学(現、宝塚大学)大学院造形研究科修了。
個展やグループ展など展覧会を中心に活動しています。
TOSHIBA dynabook KIRAキャンペーン用イラストレーション制作など。

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絵を描き始めた経緯

かなり昔になるのですが、
ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂に描かれたミケランジェロの天井画や壁画を修復する番組があり

ミケランジェロの描いた人物を見て
なぜ、これほど人を惹きつけることができるのかと驚きと感動がありました。

こどもの頃から絵を描くのは好きだったのですが、
自分でも人に興味を持ってもらえるような絵が描きたいと思ったのが、
絵を描きはじめたきっかけです。

なぜ、絵を描いていますか?

絵を描くのが好き、というのもあるのですが、今は、歯をみがくのと同じように描くのが習慣のようになっています。

絵を描いているともちろん思う通りにいかなく大変なときもありますが、自分にとっては心を落ち着かせる為に描いているのかもしれません。

今後自分がどのような絵を描くのかにも興味があります。

過去の自分が今の作品をみたら驚くと思いますし、
将来どんな絵を描いているのかも楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

制作において大事にしていることはなんですか?

技術的な部分にだけこだわるのではなく、
完成した作品に魅力があるかを大事にしています。

うまい作品というよりも、なんとなく惹きつけられる作品であればいいなと考えています。

デジタルでもアナログでも制作しているのですが、
アナログ作品の場合展覧会で色の発色や色ムラなども実際に見てもらうことで良さがわかってもらえます。

デジタル作品は、画面や印刷、またグッズなどにも
展開しやすく多くの方に見てもらえる可能性があります。

デジタル、アナログにこだわらず、目的や作品によって、使い分けたり組み合わせて使っていこうと考えています。

評価され始めたきっかけは?

3DCGをやっていたときは賞をいただいたこともあるのですが、現在のような女性を描くようになってからは、ツイッターやインスタで作品を見てくれる方が増えたからだと思います。

まだまだ評価されているとは感じていないので、もっと多くの方に作品を見てもらえるように制作していきます。

DiGAROの企画を聞いたときの印象は?

昨年は個展などの展示ではアナログ中心の作品を制作していたのですが、デジタルでの作品も並行して制作していたので、活動の場が広がってよかったです。

参加される作家さんが、私が知っている方ばかりでこの作家さんたちの中に自分が参加できることが嬉しかったです。

現在のスタイルはどうやってできましたか?もしくは何に影響を受けましたか?

大学時代は油彩をやっていて、
宗教画のようなものを描いていたのですが、
大学院時代に、Macに出会い3DCGで作品を制作するようになりました。

3DCGは自分の好きな空間をつくれるのが楽しかったのですが、
作品として制作するには時間がかかりすぎることもあり、デジタルで人物画を描くようになりました。

しかし、デジタルだけだとどうしても思ったような質感がだせず下書きを鉛筆で描くなど、
デジタルとアナログを組み合わせた作品を制作するようになり現在に至るという感じです。

人物ではミケランジェロやクリムトが好きですが、フンデルトヴァッサーの描く世界にも影響を受けています。

学生時代から表現方法は違いますが、人物を表現したいという部分は変わっていません。

ツイッターでたくさんの素晴らしい作品を見ることができるので毎日新しい刺激や影響を受けています。

 

今後の展望

これまで個展やグループ展などを主として活動していますが、本の装丁やパッケージ、ワインのラベルなど、
どんなものでもいいのですが、日常の中に商品として自分の作品を使ってもらえるようにしていきたいです。

 

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